社史編纂の担当者必見!はじめに押さえておきたい「社史の基礎知識」

【資料収集】社史制作で使う資料の集め方

2018年08月28日 13時09分

社史に載せる内容は事実に基づいた情報でなければなりませんが、そこで欠かすことのできない重要な作業が「資料収集」です。手当たり次第あらゆる情報を集めていればきりがないため、準備段階でコンセプトを明確にした上で企画を立て、それに対して必要とされる情報を集めることが大切です。
 
基本的な資料から専門的な資料を段階的に集める
社史制作の担当者が中心となって資料集めを行いますが、まずは担当者自身で集められる「基本的な資料」から収集していきます。これまで発行された会社案内や影響報告書、社内報などの資料から始め、その後に財務諸表や役員会議議事録などの資料を集めます。そして最後に、重要な契約に関する書類などを段階的に集めていきます。尚、資料によっては担当者だけで集めることが難しい資料などもあるため、その場合は社内の各部署に直接お願いをする、もしくは社外の制作会社などに協力を依頼して効率よく資料を集めていきます。
 
時間のかかる取材交渉の早めに依頼する
資料の集め方の一つに、現場や外部への「取材」という方法があります。現役で働いている社員から生の声を聞く、節目の時期に活躍していたOBに取材を行うなど、資料だけでは分からないことを知るためにも積極的に取材を敢行することをおすすめします。尚、取材を行う際は社史に掲載するための写真を撮影することもあるため、取材相手に早めに依頼して取り直しなどの問題が発生しないように万全の準備をしておきましょう。
 

今回は、はじめて社史の編纂に携わる方向けに、社史制作の目的・体制づくり・社史制作の進め方・資料収集をはじめとした「社史の基礎知識」について紹介してきました。この他にも社史制作にはさまざまな作業が加わりますが、これらの基本的な流れに沿って一生懸命取り組む強い熱意があれば、多くの人に読んでもらえる魅力的な社史を完成させることができるはずです。